95. 父はエヴァンゲリオンに心動かされ、母は…

先日の朝、もう少しで80歳になる父が、「おい、エヴァンゲリオンを知ってるか?」と

意気揚々とした口調で言いました。朝の報道番組で詳しく紹介され、すっかり共感して

興味を持った様子でした。テレビを観ない私は、きっと知らないだろうから、得意げに

その内容を話したかったようです。私はたしか10年以上前に、知人からビデオを借りて

全26話(1話30分)を一気に1日で観たことを思い出しました。

後にも先にもノンストップで全てを観た作品は 「新世紀エヴァンゲリオン」 だけで、

もちろん知人は 「返すのは、ゆっくりでいいよ」 と言ってくれていましたが、何しろ

あまりの面白さに止められなかったのです。

「なんだ、観たのか…」 ちょっとトーンが落ちた父でしたが、再び意気揚々に戻って、


「逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ ってさ。そうだなぁ、その通りだ!!」


健康で悠々自適、羨ましい限りと周囲から思われている父に、逃げたくなるようなことが

あるのだろうか? 老いに対する不安なのか? リタイアしてから20年近く続けている

地域ボランティアに限界を感じたのか? そんなことを考えながら 「エヴァンゲリオン」の

舞台は2015年だったことに気づき、作品が出来た1995年の時点では随分先の設定でも

時の経つのは早いものだと驚きました。大災害で総人口の半数を失った人類は…


「お父さんみたいに、死ねば全てが終わりだと思っている人には難しい内容かもね」


と、私は言ったものの、自分が傾倒した作品に父が励まされたことを嬉しく思いました。



残酷な天使のテーゼ   miyasangenkidaさま



逃げちゃダメだ! s701ani さま


父と一緒に、朝の報道番組を観た母は、無理やり父から同意を求められ、

曖昧に頷いただけでしたが、実はもっと大きな別の 「感動」 に出逢ったようです。

つづく
関連記事
プロフィール
カテゴリ
管理人へのメールはこちら

初めての方は、送信される前に
カテゴリ「メールの返信について」を
ご一読くださいますようお願いします。


e-mail


メールは公開されません。

CalendArchive
CASIO-Calendar
QRコード
QR
template
・template サブカルシート HiRo
・background-image kaze-sora.com
・header-image JJGallery
リンク