607. 秋の全州(チョンジュ)・利川(イチョン)の旅 ④

9月25日(木)2日目 その3

18時15分、ホテルのフロントでタクシーを呼んでもらい、韓国ソリ(音)文化の殿堂 に向かいました。

全州市庁周辺の賑やかな場所は少し道が混んでいましたが、全北大学と全北大学病院の間を過ぎると

高台があり 文化の殿堂 と呼ぶに相応しい立派な建築物がいくつも見えてきて胸が高鳴りました。


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ホテル ル・ウィン から 韓国ソリ文化の殿堂 までの地図 タクシーで約20分 W6700

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韓国ソリ文化の殿堂 案内図・タクシーを降りた場所から撮影した名人ホール

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名人ホール付近から見た敷地内の国際会議場・敷地内の広大な広場


チケットは予め 全州韓日文化交流センター にメールでお願いし、19時に名人ホールロビーで

受け取り、日本からのツアーの方々(約50名)と一緒に入場することになっていました。

対応してくださった代表の萱沼さまには大変お世話になり、この場をお借りして御礼申し上げます。

私達が先に入場してから地元の方が続々と入場して満席となりキャンセル待ちも出るほどの盛況でした。

19時30分になると舞台に進行役の女性が登場し、日本からやって来た 金順子韓舞楽芸術団 の紹介と

最初の演目である「大平舞」の説明をして、いよいよ公演がスタートしました。


以下はプログラムを日本語にして一部補足したものです。

全羅北道立国楽院 木曜国楽芸術舞台 日本 金順子韓舞楽芸術団 招待公演

花 草 別 監 韓国伝統舞踊の夜  2014年9月25日(木)19時30分 

韓国ソリ文化の殿堂 名人ホール  主催 全羅北道立国楽院

プログラム

1 大平舞(テピョンム)  金順子、李重奎、金春江、琴龍淑、金栄華、李那美
韓国重要無形文化財第92号に指定されている太平舞は、王妃が国の平和と繁栄を
祈りながら踊る作品で韓国伝統舞踊の味わいと興趣を表現しています。
京畿道地方に古くから伝わるシャーマンの様々なリズムで構成されているのが特徴で
そのリズムに合わせて踊る足の動きは他の舞踊には見ることが出来ません。

2 城主プリ舞(ソンジュプリチュム)  金春江、琴龍淑、金栄華、吳優美、李那美
慶尚南道で生まれた民謡に合わせて踊る強靭さと柔らかさが共存する舞踊作品で、
「プリ」とは「解き放つ」又は「解放する」という意味です。

3 珍道口音サルプリ舞(チンドクウムサルプリチュム)  金順子
「サルプリ」とは持って生まれた悪い運勢の厄を払うという意味です。
白い布は、天と地・生と死を結び、恨(ハン)を解き放ち、
魂を天に昇華させていく大変スピリチュアルな作品です。

4 花草別監(ファチョピョルガム)  李重奎
人の生き様を歌った京畿民謡「倡夫打令(チャンプタリョン)に乗せて微妙な感情を表し、
人生の円熟期に別監(官職の男性)が人生の喜怒哀楽を反芻する作品です。
故 ソン・ファヨン・芸名:砂雁(サアン)氏の創作した最後の遺作です。

5 鳳山仮面劇 ミヤル婆さんの科場 (ポンサンタルチュム ミヤルハルミクァジャン)
重要無形文化財第17号に指定されている鳳山仮面劇のひとつです。
ミヤル婆さん (琴龍淑) は音信不通だった令監の夫 ヨンガム (金春江) と再開して
2人は喜び手を取り合って踊ります。そこに妾 (李那美) が現れるとヨンガムはさっと
妾の方に行ってしまい妾と踊ります。怒ったミヤル婆さんが別れてやるから財産をよこせと言い、
ヨンガムはお前に渡す財産はないと言って喧嘩になり、ミヤル婆さんが先に暴力を振るいますが、
最後にはヨンガムに暴力を振るわれて死んでしまいます。
ヨンガムは死んだミヤル婆さんの死を嘆きながら歌を歌いますが、
すぐに妾と一緒に立ち去ってしまうという悲劇です。

6 散調舞(月華夢)(サンジョチュム ウォルアチュム)  金順子
1890年代、パンソリの音楽的影響を受けて出来た散調の楽曲形式に合わせて、
女性の喜怒哀楽を表現する美しい舞踊作品です。

7 金剛山打令舞 (クムガンサンタリョンチュム)  金春江、琴龍淑、金栄華、吳優美、李那美
南道民謡「金剛山打令 」を背景にして、世界的にその景色が有名な金剛山の美しさを
伝統舞踊で描く作品です。


金順子(キム・スンジャ)
韓国重要無形文化財第92号大平舞 履修者
韓国重要無形文化財第92号大平舞保存会 日本東京支部支部長
在日韓国文化芸術協会 副支部長
教坊礼楽伝承会日本東京支部 支部長
金順子韓国伝統芸術研究院 主幹
金順子韓舞楽芸術団 代表
社団法人韓国国楽協会日本東京支部 初代支部長

李重奎(イ・ジュンギュ) 韓国重要無形文化財第92号大平舞 履修者 伝統芸学院ヌリチュムト代表
金春江(キム・チュンガン) 韓国重要無形文化財第92号大平舞 履修者
琴龍淑(クム・ヨンスク) 韓国重要無形文化財第92号大平舞 履修者
金栄華(キム・ヨンファ) 金順子韓舞楽芸術団 団員
吳優美(オ・ウミ) 金順子韓舞楽芸術団 団員 
李那美(イ・ナミ) 金順子韓舞楽芸術団 団員 

プログラムの内容はここまでです。


進行役の女性は一作品が終了する度に上手く間をとりながら金順子先生の人となりを紹介したり

丁寧に次の演目の説明をして、会場は熱気に包まれ、どの作品にも大きな拍手が送られました。

私は特に好きな大平舞とサルプリ舞を久々にじっくり楽しめて大満足でしたし、限られた時間の中で

作品選びと順番も最善だと感心しながら、地元の方々も質の高い韓国の伝統舞踊が日本で継承され

発展していることを感慨深く受け止めたに違いないと熱心に鑑賞する眼差しから確信できました。

美しい舞踊の演目の合間に 「鳳山仮面劇 ミヤル婆さんの科場」 が入ったことで、会場全体が

リラックスした雰囲気に変わって笑い声が聞こえ、悲劇を滑稽に描いた作品にも奥深さを感じました。

金順子先生のご尽力が実を結び、団員の方々の成長も目を見張るものがあり素晴らしい公演でした。


RIMG0168.jpg 名人ホールにて
開場前の名人ホール・公演終了後 出演者と記念撮影

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花草別監 ~韓国伝統舞踊の夜~ プログラム


21時頃、感動の余韻に包まれながら 韓国ソリ文化の殿堂 を後にしてタクシーでホテルに戻りました。

朝から晩まで盛り沢山で充実した1日の終わりには、MBC 水木ドラマ 私の生涯の春の日 を観て、

何故か カム・ウソン にときめきながら、友人と明日の計画を確認して眠りにつきました。

9月26日(金)3日目へ つづく
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