58. 流れに棹(さお)さしたい

傾向に乗って事柄の勢いを増すような行為をすることを言う 「流れに棹(さお)さす」

誤解多い慣用句のトップに挙げられているようですが、私はこの言葉が大好きです。

川での経験はありませんが、遠浅の凪の海を小舟で行く時、棹をさしながら進むと、

驚くほど前に進みます。 「するっと」 「ぐいっと」 こんな表現がぴったりのその進み方は、

本当に心地が良く、およそ60%の人に誤解されている意味の 「流れを止める、逆らう 」とは

全く正反対の状態になります。


韓国映画 「クロッシング」 が日本で公開され思いのほか好評だったことで、多くの人が

北朝鮮の現状に接した今、この 「流れに棹さしたい」 と欲張りなことを考えています。

野口孝行さんの本 「脱北、逃避行」 もより多くの方に読んで頂きたいと切望していますが

もうひとつ、今とても気になっている映画があります。それは、アメリカの女性映画監督

N.C. Heikin (ナンシー・ヘイキン)さんが制作したドキュメンタリー映画、謎に包まれた

北朝鮮のベールを暴く 『Kimjongilia(キムジョンイリア)』 で、題名の由来 Kimjongilia

(金正日花)は、独裁者 金正日 を称え崇めるため、46歳の誕生日に合わせて特別に

交配された、多年生花 赤いベゴニアの改良種英文名です。

N.C. Heikin   Kimjongilia
N.C. Heikin監督 (e Korean News より)  Kimjongilia(金正日花)(Wikipedia より)


昨年のサンダンス映画祭(米国)、釜山映画祭(韓国)で上映され、高い評価を得たほかに

今年の Film Festival One World 2010 Brussels では、みごと 優秀ドキュメンタリー賞 を受賞。

受賞に際して監督は、「Kimjongiliaは、恨み花… 3年間、泣きながら撮りました」 と、

感慨深く語りました。収容所の実態、飢餓、表現の自由が皆無な社会構造など、脱北者の

壮絶な体験をインタビューで証言する形式、観る側が悲惨過ぎて目を覆ってしまわないように、

あるいは退屈しないように、現代舞踊を結合させて工夫が施してあるそうです。


映画と融合した現代舞踏
映画と融合した現代舞踏


『Kimjongilia(キムジョンイリア)』 が日本でも早く公開され、もっともっと広く深く

現実を知ってもらうための良い流れが止ってしまわないように、強く希望しています。

つづく
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