405. 西湖の春 月點波心一顆珠

東京都美術館 展覧会のご案内 (第18回 ~全日中展~ 東京国際美術大展)のつづきです。

私は 「昭和の日」の4月29日(月)に行って来ました。

最近 「中国」 と言えは、大気汚染・鳥インフルエンザ・尖閣諸島問題etc. 良からぬ印象を

お持ちの方も多いかと思いますので暫し忘れて頂くため、作品の出所である漢詩 「春題湖上」

の舞台となった浙江省(せっこうしょう)杭州市(こうしゅうし)にある西湖(せいこ)の美しい写真を

ご覧になってください。 (クリックすると大きくなります)


春题湖上-西湖美景 春题湖上


中国検索サイト百度に [百科] というコーナーがあり、そこに美しい写真をはじめ作品原文・

作品注釈・創作背景・作品鑑賞・作者紹介が簡体字で載っていました。

春题湖上    白居易

湖上春来似画图,乱峰围绕水平铺。

松排山面千重翠,月点波心一颗珠

碧毯线头抽早稻,青罗裙带展新蒲。

未能抛得杭州去,一半勾留是此湖。
     


そして以下は私の下手な日本語訳です。

西湖の春    白居易

西湖のほとりは春が来ると絵のように美しく、山々に取り囲まれた水面は鏡のように穏やか。

松の緑は山肌を幾重にも敷き詰め、月は湖水に影を落として一粒の真珠のようだ

濃い緑色の絨毯の毛先のような若い稲穂、青い薄絹の裾と帯のように見える蒲の穂。

どうしても杭州を去ることが出来ないのは、半ばこの西湖に引き止められているからだろうか。



又、以下は 簡体字の詩を 中国語変換サイト で変換したものです。

春題湖上    白居易 

湖上春來似畫圖,亂峯圍繞水平舖。

松排山面千重翠,月點波心一顆珠

碧毯線頭抽早稻,青羅裙帶展新蒲。

未能抛得杭州去,一半勾留是此湖。



早苗さんの作品は、白居易が杭州を去りがたいほど美しいと幾度も称賛した西湖の春の

最も美しい一節 「月點波心一顆珠」 をハングルの板本体(판본체)と漢字で表現しています。

板本体(판본체)は、世宗大王が制定した「訓民正音」などの板本に使われた古い書体で、

古体または正音体(정음체)とも呼ばれているそうです。他に 宮体(궁체)・流し体(흘림체)

・民体(민체)などがあり、ハングル書芸を学ぶ人は一通りの書体を全て習得するそうですが、

私は 板本体 が最も ハングル らしい ハングル だと感じられるので好きです。


日本人が中国の漢詩を愛し、ハングル文字の最も伝統的な板本体を愛し、それを形にして

表現できることに深い意義と期待感を抱きながら、早苗さんの作品の前に立ちました。


月點波心一顆珠
月點波心一顆珠 早苗


この後、最大級のサプライズが待っているとは知る由もなく…  つづく
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