397. 魂の旋律 ~音を失った作曲家~

3月中旬 webサイト 「NHK NEWSWEB」 で、はっとする番組案内を見つけました。

魂の旋律 ~音を失った作曲家~
 
“現代のベートーベン”と呼ばれる日本人がいる。佐村河内守(サムラゴウチ マモル)、49歳。
14年前に原因不明の病で両耳の聴力を失いながら、クラシック作品の中で最も困難とされる
交響曲を書き上げた。現存作曲家の交響曲が演奏される事がほとんどない中、彼の
「交響曲第一番“HIROSIMA”」は、広島、東京、京都、大阪など5回も演奏されただけでなく、
一昨年発売されたCDは、音楽チャートでTOP10入りを果たしJ-POPと上位を競うなど、
“偉業”とも言える空前のヒットを記録した。


これを読んだ瞬間に途轍もない凄さを直感し、早速おなじみの Amazon から

「佐村河内守:交響曲第1番HIROSHIMA 大友直人,東京交響楽団CD」 を購入しました。


実は今年1月中旬、私は古傷を抉られるような出来事に遭遇し自分でも信じられないほど

意気消沈して、「故意なのか? そうでないか?」 と思い悩む日々を送ってきました。

常々嫌なことは早く忘れ誰も恨まず全てに感謝してポジティブに生きようとしているのに、

今生のあらゆる出来事の中で昇華させたつもりがされていなかった唯一の事を、執拗なまでに

彷彿とさせられ、それでも早急に立ち直りたいと何か起爆剤を探し続けていたような気がします。


佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA
佐村河内守:交響曲第1番 HIROSHIMA 大友直人,東京交響楽団


CDを手にして先ず驚いたのはCDジャケット (写真:山内悠 「夜明け」) の美しさでした。

最初は暗い空を割って太陽の光が顔を出したように見え、HIROSHIMA の文字を認識すると

原爆のキノコ雲に見え、もう一度目を凝らすと、希望の光に見えました。 

更にCDはライブではなくレコーディング収録されたもので、録音場所は多摩市の住民にとっては

馴染み深い 多摩市立複合文化施設「パルテノン多摩 大ホール」、録音日は2011年4月11~12日、

東日本大震災のわずか1ヶ月後ではありませんか!

この頃は被災地ばかりでなく東京でも度々余震があり、落ち着かない日々だった記憶があります。

実際鑑賞する前にして、原爆・東日本大震災・パルテノン多摩の個人的な思い出等がぐるぐると

駆け巡り自分の中で収集がつかない状態になってしまいましたが、それでも自然と手が動いて

CDをプレーヤーにセットして再生ボタンを押しました。


パルテノン多摩
パルテノン多摩

第1楽章 「運命」
第2楽章 「絶望」
第3楽章 「希望」



交響曲に関する知識が無くて上手に説明する術はありませんが、とにかく素晴らしい内容でした。

感じたままに書くと 「不安・動揺・怒り・恐怖・悲しみ・絶望・諦めの旋律が延々と奏でられ

第2楽章の最後に葬いの鐘が鳴る、その後もあらゆる要素が混ざり合った悲しみの旋律が続くも

徐々に再生へ向う旋律に変化し、最後の最後に闇 追いはらう時の鐘明日の夜明けをつげる鐘

鳴って遥か彼方から希望の光が射し込む」 といった印象です。私は鐘の音を聞くと条件反射的に

「誰がために」(歌詞:石森正太郎) という歌を思い浮べるので引用した部分を紫色にしました。


そして、3月31日(日)21時~ NHKテレビ 「魂の旋律 ~音を失った作曲家~」 を視聴。

番組は佐村河内さんが東日本大震災の被災者へ向けたピアノ曲 「レクイエム」 を完成させる

までを密着取材したもので、轟音が頭に鳴り響く頭鳴症・耳鳴発作・偏頭痛・腱鞘炎などで

七転八倒しながらも作曲活動に立ち向かう様子が紹介されました。

佐村河内さんの苦痛に比べれば、私の抉られた痛みなど取るに足りないものだと思い知らされ

「故意なのか? そうでないか?」 と悩んだ日々に苦笑しながら、何もかも吹っ切れました!

又、私が2011年3月23日に心の目で見た 「福島原発を取り囲むバリア」 は、その時点では

どんな方々のバリアなのか具体的にわかりませんでしたが、今回の番組を観て気づきました。

「福島原発を取り囲むバリア」 を築いたのは「広島と長崎の原爆犠牲者」 の崇高な魂であり

同様に佐村河内さんの作曲活動にも見えない力が注がれていると確信したのです。

そうでなければ説明がつかないほどの高い完成度で、悲しみに打ちひしがれた人々に寄り添い

励ますパワーに満ち溢れた作品だと思います。


番組に号泣しながら、私に立ち直る起爆剤を与えてくれた佐村河内さんの激しい苦痛が

「少しでも和らぎますように」 と祈り、核廃絶と脱原発を切に願いました。
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