387. 詩人尹東柱とともに・2013

2月17日(日)14:00~ 詩人尹東柱を記念する立教の会 主催、池袋 「立教大学チャペル」

にて開催された 「詩人尹東柱とともに・2013 (시인 윤동주와 함께)」 へ行って来ました。


1部 追悼セレモニー 
◇礼拝
◇詩の朗読 (日本語・韓国語)

2部 講演
講師 熊木勉 福岡大学教授  テーマ 「尹東柱の詩の源流」



尹東柱とともに・2013 プログラム&参考資料
尹東柱とともに・2013 プログラム& 参考資料

第一部の追悼セレモニーは 昨年 とほぼ同じ流れで進められ、礼拝が終ると8篇の詩の朗読

(日本語、韓国語の順)が始まりました。 朗読者は昨年の顔ぶれが多く、小学生・中学生の

朗読者が1年間で見違えるように成長した姿や、韓国人留学生(尹東柱国際交流奨学金受給生、

韓国聖公会大学交換留学生)の初々しい姿も見えました。昨年の朗読で最も印象に残り、

またお目にかかりたいと思っていた 俳優の二宮聡さんは、今年も安定感のある伸びやかな声で

「いとしい追憶」 の日本語を担当され、初参加の奥さま(二宮陽子さん)も素敵な方でした。


休憩後の第二部は、福岡大学 人文学部 東アジア地域言語学科 教授 熊木勉先生の講演

「尹東柱の詩の源流」 でした。熊木勉先生は朝鮮近・現代文学(近代詩・現代詩)が専門で

現在は1940年代前半の朝鮮の詩について集中的に研究を続けておられます。

熊木先生の講演では、まるで上質なミステリー小説をワクワクしながら読み進める時のように

これまで 「詩」 のイメージだけで捉えていた尹東柱の漠然としていた部分の輪郭が見えて

きたような錯覚に浸ることが出来ました。

言い方を変えれば、尹東柱の詩の源流に至近距離まで迫った気分にさせてもらった感じです。


尹東柱 出身地の地図
尹東柱 出身地の地図

尹東柱の出身地は上記地図に示したA、現在の中国吉林省延辺(ヨンビョン)朝鮮族自治州で

当時は間島(カンド)省・名東(ミョンドン)村と呼ばれており、祖父がキリスト教会長老、

父が教員の家庭に生れました。これらは以前から漠然と知っていたことでしたが、熊木先生の

講演によりリアリティのある情報として、ずしりと私の中に入ってきました。

先ずは尹東柱の学びの場所が、故郷から平壌・ソウル・東京・京都と移動していく過程で

一番近い平壌ですら距離的にとても遠いことを実感したのです。

故郷ではキリスト教信仰と民族主義のために尽くした家庭に育ち一時は安定して穏やかな

雰囲気を享受したものの、日本と共産主義闘争からの圧力によって奪われた理想的な環境。

癒されるはずのない喪失感を抱きながら、自分の進むべき道を真っ当に模索し続けた青春、

故郷との距離は実質的にも精神的にも大きかったことでしょう。

尹東柱の詩の末尾に記された日付の意味・出身地・宗教・生活環境など、熊木先生の地道な

調査・研究によって得られた情報のお蔭で、何となく抱いていたイメージを超えた根本的な

人間性が示されたように思いました。

それによって私が個人的に感じた 「尹東柱の詩の源流」 は 「魂の覚醒」 に他ならないと。


まだまだ初心者ですから、単なる錯覚か、わかった気分を味わっただけに違いありませんので

今後も 「詩人尹東柱とともに」 に続けて参加させて頂き、理解を深めて行ければと願っています。
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