377. 日本人によって残された韓国の美しい風景

1月26日(土)14:00~ 駐日韓国大使館 韓国文化院 ハンマダンホール にて開催された

韓国文化院・講演会シリーズ2013 「韓国の魅力」 の第1回、写真家 藤本 巧さんの

『柳宗悦 河井寬次郎 濱田庄司が歩いた道 韓国をふたたび歩く』 に行ってきました。

「韓国の魅力」 は昨年の「私の中の韓国」 に代って登場した講演会シリーズです。


当日は同時開催の 韓国を愛する巧写真展 「70-80 過ぎ去った韓国の日常」 を鑑賞後

講演会に参加しました。かの 浅川巧 をこよなく愛したお父様によって、巧(たくみ)と

名前付けられた藤本さんは、どんな写真を撮ればよいか迷っていた時、雑誌『工藝』69号に

載っていた 「朝鮮の旅」 の風景に魅了され今から43年前の1970年 韓国へ旅立ちました。

「朝鮮の旅」 とは、日常で使われてきた手仕事の日用品に「用の美」を見出し 「民藝運動」

を展開した柳宗悦、河井寬次郎、濱田庄司が1936年に朝鮮半島を歩いた記録です。

ハンマダンホール舞台全面の大きなスクリーンに1936年に撮影された写真のスライドショーと

1970年 藤本さんが撮影したほぼ同じ場所の写真が映し出され、34年の歳月が感じられない

素朴な風景に不思議な安堵感を覚えました。以下は最初の旅(1970年8月28日~9月7日)で

藤本さんが撮影した ソウル・栄州・安東・金泉・海印寺・高霊・南原・通度寺の風景です。


1-仁寺洞(ソウル)1970年 藤本 巧 2-市場にて(栄州)1970年 藤本 巧
1-仁寺洞(ソウル)
2-市場にて(栄州)

3-麻の産地(安東)1970年 藤本 巧
3-麻の産地(安東)

4-村落(金泉)1970年 藤本 巧 5-海印寺の参道 1970年 藤本 巧
4-村落(金泉)
5-海印寺の参道

6-村道(高霊)1970年 藤本 巧 6-窯場(高霊)1970年 藤本 巧
6-村道(高霊)
6-窯場(高霊)

7-飼い葉桶(南原)1970年 藤本 巧 7-石切りの村(南原)1970年 藤本 巧
7-飼い葉桶(南原)
7-石切りの村(南原)


続いて、2011年に韓国 国立民俗博物館のスタッフと一緒に1970年に撮影した場所を再び

訪ねた様子が紹介されました。1970年~現在に至る40数年の韓国は、急激に近代化が進み

激変ぶりには会場から溜息が漏れるほど1936年~1970年の34年間とは比べ物にならない

違いがありました。1970年から70回以上も日韓を往復して撮影に情熱を傾けた藤本さんは、

46377点の作品を韓国 国立民俗博物館 に寄贈し記録が残されることになったそうです。

実際には見ることの出来なくなった風景を想えば寂しい気持ちになりますが、日本人の手に

よって記録され残された作品の存在を知り、文化交流の理想型だと感動しました。


以下は写真展のパンフレットにあった私の好きな作品です。


村落(慶尚道)1970年 藤本 巧
村落(慶尚道)1970年

アリラン峠(ソウル)1982年 藤本 巧
アリラン峠(ソウル)1982年

韓国 国立民俗博物館 2012年 藤本巧 写真展
韓国 国立民俗博物館 2012年 藤本巧 写真展


「柳宗悦 河井寬次郎 濱田庄司が歩いた道 韓国をふたたび歩く」資料
「柳宗悦 河井寬次郎 濱田庄司が歩いた道 韓国をふたたび歩く」講演会の資料 
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韓国を愛する巧写真展 「70-80 過ぎ去った韓国の日常」
東京 駐日韓国大使館 韓国文化院 
2013.1.16 ~ 1.31 「ギャラリーMI」 (1/20,27休館)
大阪 駐大阪大韓民国総領事館 韓国文化院 
2013.2.5 ~ 2.19 「ミリネ・ギャラリー」 (2/10,11,17休館)
○ 主催:駐日韓国大使館 韓国文化院    
○ 後援:国立民俗博物館(韓国)、公益財団法人 日本民藝館
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