336. 花草別監 (ファチョピョルガム) ③

9月18日(火曜日)東京 練馬区立練馬文化センター つつじホール にて開催された

『韓国伝統舞踊家・金順子が舞う 砂雁・宋和映の世界 花草別監』 に行ってきました。

2006年に急逝した韓国舞踊の巨匠・宋和映氏の作品を保存・継承している韓国と日本の

舞踊家が一同に会した舞台を鑑賞させて頂き、宋和映氏の計り知れない素晴らしさを

全身と五感で受け止められたような気持ちです。

韓国映画との出逢いにより韓流ファンとなった2006年は、私にとって人生最大の節目と

言っても過言ではない記念すべき年ですが、まだこの頃は非常に奥深い韓国文化について

本当に何も知りませんでした。熱病にでも冒されたように映画やドラマを貪っていた時期、

韓国舞踊の世界では大きな悲しみに包まれていたと、今になって知ることになるとは…

宋和映氏の舞踊を実際に拝見する機会を逸してしまい残念な思いもありますが、

目の前で繰り広げられたのは、しっかり受け継がれた遺産だと、私ばかりでなく

会場の多く方が感じられたことでしょう。


↓ は作品の簡潔な説明も載っている当日のプログラムです。
  (クリックすると最大約A3サイズまで大きくなります)

2012.9.18 韓国伝統舞踊家・金順子が舞う 砂雁・宋和映の世界 花草別監 プログラム


今回の感動を言葉で表現するのは難しいので、配布されたパンフレットに掲載されている

金順子先生をはじめ関係者各位から寄せられた珠玉のメッセージの中で、特に魂に響いた

部分を抜粋して紹介させて頂きます。


早いもので金順子が韓国舞踊と共に生きてきたのが50年になろうとしています。
とはいえよく言われる 「集大成」 はまだまだ先が見えません。
日々、練成の中で時折音もなく、すっと解けていく瞬間を感じることがあります。
そして溶けた得体の知れないものは次の流れへと繋がります。
そして確かに私の体に残していきます。終わりの無い継続があるのみです。
今日までの多くの方々の出逢いが私の踊る体を作ってくれました。
それは、有形・無形を問わず確かな魂となっています。
本日ここに繰り広げられる故・宋和映先生もゆるぎない「魂の舞」として
多くの舞踊家達に伝え去ったと信じます。
そして残された者達の終わりの無い継続をかすかな微笑をうかべながら
見守っているように思えます。  
金順子韓国伝統芸術研究院 代表 金順子(キム・スンジャ)

舞踊芸術という険しい一本道をまるで竹のように突き進み、
すべての情熱を無心に注いだ宋和映先生!
いつもすんだ眼差しで、しかし人生の恨(ハン)を胸に秘め、
独創的な舞の世界を広げておられた生前の姿が目に浮かびます。
(中略)17にもおよぶ受賞をされました。それほどの脚光を浴びながらも
世間の欲にまみれることなく、数々の葛藤、絶望、痛みに苦悩しながら
自らを鍛え上げておられました。(中略)「哲学者の魂は頭の中で生き、
詩人の魂は心で、声楽家の魂は喉で生きるということを、ただ知るばかりだ。
しかし、舞踊家の魂は体から離れることなく、永遠に留まるものだ」という
哲学者カリール・ジブランの言葉どおり、体の隅々まで舞の魂をこめて
生涯を送った先生に、この拙筆を捧げます。 
韓国伝統文化研究院 院長 印南順(イム・ナムスン)

先生は今は私達の側にいらっしゃいませんが、深く真っ直ぐな意志を受け継いだ
すべての弟子が、舞台における芸術人としての実力と精神を備えられるよう、
今後も努力を続けていく所存です。本日ここに、砂雁・宋和映流教坊舞を保存・
継承する3団体がひとつの舞台で花を開くということは、大変大きな意味をなします。
この舞台を準備してくださった金順子先生の計り知れない包容力とご努力、また、
その深い愛情に心より敬服いたします。
高在賢伝統舞踊院 代表 高在賢(コ・ジェヒョン)

私たちは、舞踊に一生をささげた先生の遺志を受け継ぐために魂を込めて
精進しております。まだまだ力不足ではありますが、先生の残してくださった
作品を通して、日本で生をうけながらも母国の豊かな自然を胸いっぱいに
吸い込み、激しく心を揺り動かす歴史に思いを馳せ、しなやかでたくましい
「ポドゥル(柳)」の如く大地に根を張り、今日をそして明日を生き抜く力を
蓄えていきたいと思っております。最後に、本日このような公演の機会を
与えてくださった金順子先生に、厚く御礼申し上げます。
韓国伝統舞踊 柳会[大阪] 代表 車千代美(チャ・チョンデムミ)



1997.2.14 東邦生命ホールにて(紅梅夢) 2000.6.11 練馬文化センターにて(風月徒) 2003.2.12 前進座劇場にて(月華夢)
パンフレットより(宋和映 金順子)


時間の経過を忘れ 「砂雁・宋和映の世界」 を堪能し、魂の舞踊に触れ、ますます魅せられ、

この夏に溜まった猛暑の疲れは吹飛んで行きました。
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