303. この歳になるまで知らなかった 「泣いた赤鬼」

「ハングルで話そう」 の今後のメインテーマは、イ・チョンファル作 「ヨンタンギル」 を

草なぎ剛 が日本語に翻訳した 「月の街 山の街」 の韓国語翻訳が予定されています。

私は前回で 「いなばのしろうさぎ」 が終ったので、その後すぐに 「月の街 山の街」 が始まる

と勘違いしていましたが、その前に児童文学の 浜田廣介 作 「泣いた赤鬼」 を韓国語翻訳

することになっていたようです。それを先生から伺い 「早く 月の街 山の街 を始めたいな…」

と一瞬だけ思ったのは大きな誤りだったとすぐ気づかされることになりました。


「泣いた赤鬼」 がどれほどの名作か私は知らなかったのです。


読書が趣味だと言いながら、どうしてこれほどの不朽の名作を知らなかったのか?

小学校の国語の教科書に採用された時期もあったようですが、私と娘の時は使用されて

いませんでしたし、子どもの頃からの読書傾向を振り返ってみても答えが出ません…

それで理由を探すより、この歳になっても巡り逢えたのだから良かったと思うことにしました。

映画 「friends もののけ 島のナキ」 の原案でもある 「泣いた赤鬼」 は年代を超え多くの人々

に共感されているようで、それを知らなかった私はかなり恥ずかしいです。同様に出逢う

機会が無かった方は、あらすじ だけでも良かったらぜひチェックしてみてください。

赤鬼と青鬼の言動と思想には新鮮な驚きがあります。

たぶん誰もが読む度に違う感想を抱くのではないかと思えるような、非常に考えさせられる、

深く人間の根源的な価値観や本質を読み手に問いかける内容です。

私も出逢えた記念に現在の感想を以下に書き留めておき数年後に振り返ろうと思います。


赤鬼、人間たち、青鬼の3者は共に正しい動機に基づき行動しており基本的には誰も悪くない。
一見ずるいように映る人間も、未知なる存在へ警戒心を抱くのはある程度仕方のないことだ。
赤鬼の「仲間のためになりたい、人間とも仲良くなりたい」との考えは非常に立派であるが
大事に成し遂げたいならもっと辛抱強く気長に事に当たるべきだった。
青鬼の達観した言動には共感出来る部分が多いけれど、人間を騙した事実は消えない。

結論として、
目に見える現実だけを重視せず、その陰に隠れた真実を見極める心の目を養う必要がある。
何事も結果よりプロセスが大切だということを知らしめており、たとえ良い結果が
得られたとしても、赤鬼と青鬼は人間を騙した償いをしなければならなかった。
青鬼は、赤鬼に一芝居打つと持ちかけた時点で既にそれを理解しており覚悟を決めていた。
大事を成し遂げたヒーローの影には多くの犠牲があることと、正しいプロセスによってのみ
成し遂げられた大事は皆無に等しいと知るべきである。
又、人間は未知なる存在や新しい考え方には保守的になりがちであるが、広い心を持って
受け入れる用意や努力を惜しんではいけない。

人は誰でも間違いを犯すけれど、過ちに気づいて償い再出発するチャンスは誰にでも
平等に与えられている。赤鬼と青鬼にも同じことが言えるので今回それぞれ学んだ事を
糧にして、立ち直った後には新たな飛躍の時が待っているのだと思う。



そして私は 「ハングルで話そう」 の先生に感謝しながら、

「泣いた赤鬼 (울어버린 빨강도깨비) 」 の翻訳に精を出しています。
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