285. 高麗博物館10周年記念イベント 第二部

2月18日(土)14:00~ 東京新宿 「牛込箪笥区民ホール」 にて開催された 「高麗博物館

10周年記念イベント 第二部」 へ行って来ました。


金順子 (キム・スンジャ) 韓国伝統舞踊公演 曲目 : 太平舞他

姜尚中 (カン・サンジュン) 講演 テーマ : 朝鮮半島と日本の和解に向けて



1月15日(日) に終了している第一部と共に巷の関心が非常に高く、昨年12月初旬には

既にチケットが完売されたとのことで大盛況の会場は熱気に包まれていました。私は今回の

イベントによってコリアタウン新大久保に高麗博物館があることを初めて知り、事前に少し

調べてみると、先ず市民がつくった日本と高麗の交流史博物館であり、韓国と朝鮮を1つだと

とらえた高麗 (コリア) という名称を使って明確な意思表示をしている点にも気づきました。

日本人にとって国交があり韓流ブームがすっかり定着した身近な国 (韓国)と、あまりに違う

対照的な国 (北朝鮮) を1つだと考えるのは抵抗があり過ぎると大多数の人は感じるでしょう。

このブログも 「日韓草の根交流」 「韓国語マスター」 など韓国を特定しているかのような

サブタイトルを付けています。でもそれはあくまでも便宜上であり、両方を表す言葉があって

一般的に広く認知されていれば使いたいと常々考えており、その意味で高麗博物館の目的に

賛同出来る部分が多々あり、10周年を祝うイベントに参加出来て良かったと感謝しています。


金順子先生の演目は太平舞とサルプリ舞、この2つは衣装も髪型も全く違う対照的な舞なので

お1人で続けて演じるのは至難の技だと思いましたが、太平舞の華やかな朝鮮王朝の王妃は

僅かな時間で白い衣装の巫女に変身しサルプリ舞が始まり、昨年10月に初めて出逢った時

と同様の感銘を受け再び鑑賞出来た喜びに浸りました。


休憩を挟んだ後半は、東京大学大学院教授 姜尚中先生の 「朝鮮半島と日本の和解に向けて」

と題した講演で、このタイトルを最初に見た印象は、目眩が襲ってきそうなあまりにも困難な

テーマに対し着地点はあるのだろうかという疑問でした。

1950年 熊本県生まれの在日二世、長身で二枚目俳優みたいな素敵な外見、NHK日曜美術館

を欠かさず観ていた私の両親は美術評論家だと信じて疑わず、そんな姜尚中先生の第一声は

ユダヤ人の両親を持ちポーランドで生まれたジャーナリストの話でした。


「ポーランド人とユダヤ人は同様に迫害の歴史を繰り返しながらも、ホロコーストの恐るべき

ユダヤ人殺戮でポーランドの犠牲者が最も多い。それはポーランド人全体の罪なのか?」 と

いう主張に対しキリスト教徒のポーランド人によって両親の命が救われたジャーナリストは

真っ向から反論し印象に残った。韓国と日本だけの和解でなく、朝鮮半島と日本が和解する

ことと遠い国ポーランドの歴史的事実は無関係と言えない共通点を持ち合わせている。

第二世代の立場で真の和解を目指して模索しようとすると気の遠くなるほど複雑に絡まり

あった事実が浮かび簡単に終らせることが出来ない現実に突き当たる。けれど国は地道な

作業を続け事実を積み上げ、個人は個々の友情や信頼関係を積み重ねて行くことが重要だ。



私にはとても難しい内容で全てを理解出来たとは言えませんが、結論としては平和的な

南北統一を視野に入れずして真の和解をすることは不可能だと思い、不幸な歴史の教訓

としてドイツやポーランドが歩んだ道を振り返ることも大切だと感じました。

今はっきりしているのは明確な答えが出せる救世主を待つより、個人レベルで地道な努力を

積み重ねた方が現実的だということだけです。
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