18. こんなに下手な人は初めてです

会社のベテラン技術者に韓国語の堪能な方がいます。仕事では韓国語の必要はなく、

単に趣味の一環で50歳を過ぎてから勉強を始めたのが10年前だそうです。

きっかけは、行き付けの飲み屋さんでアルバイトしていた韓国人の学生さんが、とても

可愛くて親しくなりたかったからだそうで、あまり立派な動機ではなかったようですが、

完全にマスターされたことは立派だと思います。

50歳を過ぎてから始めて、これまで無縁だった新しい言葉を自由に使いこなせる人が

身近にいることは、私にとって希望の光です。まして韓国へ留学したことも、高い月謝の

教室や個人授業を受けたこともなく、ラジオ講座やサークル的な勉強会に参加するなど

コツコツとマイペースに続けて来た集大成だとは感心します。継続は力なりの最たる

一例ですが、何と言っても「可愛い韓国の学生さんと親しくなりたい」との明確な目的が

成功の鍵だと思いました。しかも行き付けの飲み屋さんに行けば勉強したことをすぐ、

活用出来る、ご自分では意識しないうちに「韓国語マスターへの最高の環境」が用意

されたと言えるのではないでしょうか。


そんな技術者さんが昨年のある日、私に尋ねました。

技「ソウルで美味しい物を食べて来ましたか?」

私「はい、有名なサムゲタンのお店に行って来ました!」

技「サムゲタン? サmゲタンでしょ? 発音がこんなに下手な人は初めてです」

私「はぁ~ ここは日本ですから…」

技「それはダメダメ、何処にいても正しく言わないと覚えませんよ!」


技術者さんのご意見も一理ありますが、例えば日本で「デフレ」の話をする時に、

「deflation」と、しっかり舌先を上あごにつけ L を発音して言ったら、かえって

不自然で嫌味に聞こえたりすることもあるので、TPO(時間・場所・場合)は重要です。

でも結局この議論は、完全にマスターされた技術者さんに軍配をあげて

終わりにしました。この続きは、私がいつの日か韓国語を極めてから仕切り直し

出来たらいいと思います。


「ハングル文字を理解して、それを見ながら声を出して正しく発音する」

当たり前のことですが、これが基本で、疎かにすると先には進めないでしょう。


サムゲタン 삼계탕 


日本語では表現出来ない情報が、初めてみた時には象形文字に見えた文字の中に

込められている、とても合理的で愛すべき文字です。



ソウル 土足村のサムゲタン
ソウル 土足村のサムゲタン コネスト より


一方、技術者さんの行き付けのお店は、韓国人のアルバイト学生さんは全て帰国して

1人もいなくなり、最近は、中国とタイとベトナムの学生さんに入れ替わったそうです。

「今度は、何を勉強するか悩むところだな…」と、ぼやき声が聞こえてきました。
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