254. 北の闇に消えた伝説の舞姫 崔承喜(さいしょうき チェ・スンヒ)

10月25日(火)15:00~  駐日韓国大使館 韓国文化院 ハンマダンホールにて

開催された、崔承喜生誕100周年記念 「伝説の舞姫・崔承喜展」 関連イベント の1つ

『映像上映と韓国舞踊公演』 に行って来ました。

通常、韓国文化院の公演に参加したい時はHP会員に登録しネット上から申込みをして

当選した場合のみ通知が届く仕組みになっています。

ところが今回は人気が高く早い時点で申込みが締め切りとなり、断念していましたが

韓国舞踏公演の主演者で、この9月からお世話になっている 「韓国文化勉強会」 の

講師でもある 「金順子韓国伝統芸術研究院」 の代表 金順子 (キム・スンジャ) 先生から

チケットを戴き参加することが出来ました。これは長年に渡り、金順子先生と交友を深めて

おられる 「韓国文化勉強会」 の会員の方のお陰でもあり、このような人と人の繋がりの

大切さを実感することが最近は特に多くて感謝しています。


『映像上映と韓国舞踊公演』 に先立ち、18日から〔展示会〕「伝説の舞姫・崔承喜展」が

ギャラリーMI で始まり、22日には直木賞作家 西木正明 氏 (「さすらいの舞姫」著者)

による 〔 講演会 〕「さすらいの舞姫-崔承喜の生涯」 が既に開催されていました。

そして私が鑑賞したのは…

1.映像上映「世紀の舞姫と呼ばれた人-崔承喜の波乱の人生-」 (110分)

2.韓国舞踊公演「崔承喜の魅力と韓国舞踊」 (60分)
・ 出演:金順子韓舞楽芸術団、鄭明子、琴龍淑、金春江、林朋美、山崎早苗、金栄華
・ 演目:舞山香、牙拍舞(宮中舞)、歌舞菩薩、巫女舞、平壌長鼓舞、
      サルプリ舞、金剛山打令と七面太鼓舞



崔承喜
崔承喜


1.映像上映 「世紀の舞姫と呼ばれた人-崔承喜の波乱の人生-」 は、2002年 BS朝日

で制作・放映された映像だと聞きました。 崔承喜 (さいしょうき 최승희 チェ・スンヒ)

(1911年 ~ 1969年?) の生い立ち、日本の舞踏家 石井獏に師事、類稀な才能の開花、

夫との馴初め、第二次世界大戦前から戦後にかけての過酷な時代に翻弄されながらも

世界中に認められ大活躍する様子、著明なファンの面々(川端康成、三島由紀夫、周恩来、

パブロ・ピカソ、ジャン・コクトー etc)、舞踏継承者の懸命な努力、そして夫の勧めに

より北朝鮮に渡り暫く活躍した後に行方不明… といった内容で 110分が短く感じる程

「波乱万丈な生きざま」 と 「天衣無縫な魅力」 に引き込まれました。(更に西木正明 氏

の著書 「さすらいの舞姫-崔承喜の生涯」 を読めば理解はもっと深まることでしょう)


30分の休憩後、いよいよ 2.韓国舞踊公演 「崔承喜の魅力と韓国舞踊」 が始まりました。

映像により崔承喜の 「にわか知識」 を得たばかりの状態だったこともあり、演目に対する

思い入れが強まり、つい先ほどの記憶を辿りながらの鑑賞は新鮮でオツなものでした。

特に代表 金順子 (キム・スンジャ) 先生のサルプリ舞は、「踊りで晴らす恨(ハン)と

悲しみの美学。白いチマチョゴリを身に纏い、白い長い布をもって舞うサルプリは韓国女人

の恨と悲しみとを芸術に昇華させた踊り」 との説明通り、人間は霊的な生き物であると

実感出来るような神々しい印象を受けました。



サルプリ舞 金順子 世界舞踊の祭典2010 にて


魂は永遠だと思わなければ、あまりにやりきれない崔承喜の運命。

でも自分の意思で運命を全うしたと考え、彼女と彼女の舞踊を継承するために絶え間なく

努力を続けておられる方々の存在を1人でも多くの人に知ってもらい理解してもらえば

やがて強固なイデオロギーの氷も少しずつ解け始めるのではないかと期待しています。


崔承喜生誕100周年記念、折しもこのブログが書いている最中、100歳の誕生日を向かえた

医師の日野原重明さん宛てに 1970年3月の日航機 「よど号」 ハイジャック事件の実行犯

(北朝鮮在住) から謝罪の手紙が届いたというニュースを聞きました。日野原先生は乗客と

して 「よど号」 に乗り合せ4日間も人質になるという経験をお持ちだったそうです。

100歳の日野原先生がこんなにお元気なのだから、もしかしたら同じ歳の彼女も何処かで…

そんな期待が微かに膨らんで涙がこぼれました。

265. 金順子(キム・スンジャ) 韓国伝統芸術研究院

10月25日(火)15:00~ 駐日韓国大使館 韓国文化院 ハンマダンホールにて開催された

北の闇に消えた伝説の舞姫 崔承喜 の 『映像上映と韓国舞踊公演』 で初めてお目にかかった

「金順子韓国伝統芸術研究院」 の代表 金順子 (キム・スンジャ) 先生の舞踊と人間的な

魅力の虜になり、その後のイベントにも参加して後援会に入会させて頂きました。

これまでも日韓草の根交流を目指し韓国文化を幅広く学ぼうと積極的に行動して来ましたが、

今回の出逢いは格別で言葉では上手に表現出来ない何かを実感しました。


金順子韓国伝統芸術研究院 発表会案内書より
金順子韓国伝統芸術研究院 発表会案内書より (前列左から4人目が金順子先生) 


「言葉で表現出来ない何か」 とは、「私の内なる望み」 ではないかと思います。

韓国文化院で先生のサルプリ舞を拝見した時、私だけでなく私という目に見える一個人の

背後に控えて累々と繋がる存在の魂が鼓舞し 「待っていました!」 と喜ばれた様子です。

このようなことはこれまで海(水中)では何度か経験しましたが陸上では初めてだったので

「これが観たかったのですね。気づくのが遅れてすみません…」 と答えました。



ウリパンシリーズ第25回 発表会 案内書
ウリパンシリーズ第25回 発表会 案内書



その後、11月20日(日)15:30~ JAA倶楽部銀座サロンで開催された生徒さんの発表会

「ウリパンシリーズ第25回」 と交歓会に参加した時、まさに私と同種類と思える感動を涙声

で先生に伝えていた若い女性を見かけ 「私だけじゃない」 と感じて嬉しかったです。

この日先生はプログラム最後に伽耶琴 (カヤグム) 演奏者の一人として参加されただけで

舞踏の披露はなく愛弟子さん方のみの発表会でしたが、十分満足出来る内容で熱心な

ご指導の成果が伺えました。先生は韓国伝統舞踊のみならず、あらゆる伝統楽器やパンソリ

もマスターされておりオールマイティです。当ブログに 金順子韓国伝統芸術研究院 のリンク

を貼らせて頂きましたのでそこから訪問くだされば有難いのですが、立派な経歴 をお持ちで

あるにも関わらず素人の私にさえ気さくに接してくださり、そのお陰で緊張はすぐ溶け気楽に

参加出来るようになりました。発表会後の交歓会では、お弟子さん方が先生を心底慕っている

様子が些細なことからも伝わり建前でなく本音で言い合える関係の素晴らしさを知りました。

私も震災以後は 「無理してまで嫌なことを我慢しない生き方」 を心がけるようにしていたので

ある意味いろいろなものを捨てて身軽になった分、新たな受け入れ窓口が広く開いていました。


数ある伝統舞踊の具体的な内容を全て理解するには時間がかかりそうですが、追求する過程

で朝鮮半島の文化そのものが見えて来れば素晴らしいことだと思っています。

人それぞれの背後に控えて累々と繋がる存在が喜ぶものは、それぞれ違うはずです。

あらゆる物事に否定的固定観念を抱かず試すことを続けていれば、私のように 「何か」 に

出逢えるチャンスが誰にでもあります。どうか扉を押し開ける勇気を持ってください!

275. 韓流ランチ~韓国の文化を識る会~

韓国伝統芸術研究院 金順子(キム・スンジャ)先生の出演イベントが、なんと私の地元に

ほど近い調布で行われることになり、平日ですが迷わず有給休暇を取得し予約を入れました。


日 時 : 2月28日(火) 12:00 ~ 13:00 ランチ (韓洋折衷のコース料理)
      
13:00 ~ 14:00 韓国伝統舞踊・伝統音楽 (カヤグム) の披露

場 所 : 調布クレストンホテル 京王線 調布駅 北口 徒歩1分 調布PARCO 8F~10F

料 金 : 大人 ¥3,500 (税込)

予約制 : 調布クレストンホテル8階宴会受付 (10:00~19:00) 042-489-5000



新春ランチ・クリスマスファミリーランチバイキング・うたごえ喫茶 etc 調布クレストンホテル

主催のイベントは、毎回盛況を博している様子なのでランチも楽しみです!


韓流ランチ~韓国の文化を識る会~
韓流ランチ~韓国の文化を識る会~



話は前後しますが2月18日(土)には高麗博物館10周年記念イベント 第二部が開催されます。

金順子 (キム・スンジャ) 韓国伝統舞踊公演 曲目 : 太平舞他

姜尚中 (カン・サンジュン) 講演 テーマ : 朝鮮半島と日本の和解に向けて

日 時 : 2月18日(土) 13:30 開場 (14:00 開演)

場 所 : 牛込箪笥区民ホール (地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅)

料 金 : ¥1,500 (一部・二部ともチケットは完売になっています)



高麗博物館10周年記念イベント
高麗博物館10周年記念イベント


2月は憧れの金順子先生にお目にかかる機会が2度もあり今から気持ちが高揚しています!

285. 高麗博物館10周年記念イベント 第二部

2月18日(土)14:00~ 東京新宿 「牛込箪笥区民ホール」 にて開催された 「高麗博物館

10周年記念イベント 第二部」 へ行って来ました。


金順子 (キム・スンジャ) 韓国伝統舞踊公演 曲目 : 太平舞他

姜尚中 (カン・サンジュン) 講演 テーマ : 朝鮮半島と日本の和解に向けて



1月15日(日) に終了している第一部と共に巷の関心が非常に高く、昨年12月初旬には

既にチケットが完売されたとのことで大盛況の会場は熱気に包まれていました。私は今回の

イベントによってコリアタウン新大久保に高麗博物館があることを初めて知り、事前に少し

調べてみると、先ず市民がつくった日本と高麗の交流史博物館であり、韓国と朝鮮を1つだと

とらえた高麗 (コリア) という名称を使って明確な意思表示をしている点にも気づきました。

日本人にとって国交があり韓流ブームがすっかり定着した身近な国 (韓国)と、あまりに違う

対照的な国 (北朝鮮) を1つだと考えるのは抵抗があり過ぎると大多数の人は感じるでしょう。

このブログも 「日韓草の根交流」 「韓国語マスター」 など韓国を特定しているかのような

サブタイトルを付けています。でもそれはあくまでも便宜上であり、両方を表す言葉があって

一般的に広く認知されていれば使いたいと常々考えており、その意味で高麗博物館の目的に

賛同出来る部分が多々あり、10周年を祝うイベントに参加出来て良かったと感謝しています。


金順子先生の演目は太平舞とサルプリ舞、この2つは衣装も髪型も全く違う対照的な舞なので

お1人で続けて演じるのは至難の技だと思いましたが、太平舞の華やかな朝鮮王朝の王妃は

僅かな時間で白い衣装の巫女に変身しサルプリ舞が始まり、昨年10月に初めて出逢った時

と同様の感銘を受け再び鑑賞出来た喜びに浸りました。


休憩を挟んだ後半は、東京大学大学院教授 姜尚中先生の 「朝鮮半島と日本の和解に向けて」

と題した講演で、このタイトルを最初に見た印象は、目眩が襲ってきそうなあまりにも困難な

テーマに対し着地点はあるのだろうかという疑問でした。

1950年 熊本県生まれの在日二世、長身で二枚目俳優みたいな素敵な外見、NHK日曜美術館

を欠かさず観ていた私の両親は美術評論家だと信じて疑わず、そんな姜尚中先生の第一声は

ユダヤ人の両親を持ちポーランドで生まれたジャーナリストの話でした。


「ポーランド人とユダヤ人は同様に迫害の歴史を繰り返しながらも、ホロコーストの恐るべき

ユダヤ人殺戮でポーランドの犠牲者が最も多い。それはポーランド人全体の罪なのか?」 と

いう主張に対しキリスト教徒のポーランド人によって両親の命が救われたジャーナリストは

真っ向から反論し印象に残った。韓国と日本だけの和解でなく、朝鮮半島と日本が和解する

ことと遠い国ポーランドの歴史的事実は無関係と言えない共通点を持ち合わせている。

第二世代の立場で真の和解を目指して模索しようとすると気の遠くなるほど複雑に絡まり

あった事実が浮かび簡単に終らせることが出来ない現実に突き当たる。けれど国は地道な

作業を続け事実を積み上げ、個人は個々の友情や信頼関係を積み重ねて行くことが重要だ。



私にはとても難しい内容で全てを理解出来たとは言えませんが、結論としては平和的な

南北統一を視野に入れずして真の和解をすることは不可能だと思い、不幸な歴史の教訓

としてドイツやポーランドが歩んだ道を振り返ることも大切だと感じました。

今はっきりしているのは明確な答えが出せる救世主を待つより、個人レベルで地道な努力を

積み重ねた方が現実的だということだけです。

288. 五味・五色・五法 韓流フレンチ & 韓国伝統芸鑑賞

2月28日(火)12:00~ 調布クレストンホテル8階(東京都調布市) にて開催された

「第1回 韓流ランチ ~韓国の文化を織る会」 へ行って来ました。


前半のランチメニュー ~五味・五色・五法 韓流フレンチ~ は以下の通りです。

~アミューズ~
9種類の素材を使って 九節板 風 カネロニ仕立て
かぼちゃ粥のソース
ペッキムチのスープと共に

~前菜~
5色野菜と海鮮サラダ

~スープ~
トッポキのマンハッタンチャウダースープ

~魚料理~
白身魚のムニエル 百歳酒のソース

~肉料理~
ノビアニとバベット(はらみ肉)のステーキ ナムルを添えて

~デザート~
マッコリのムースと五味子茶のソース 季節のフルーツ添え
唐辛子のガナッシュとチョコレートケーキ

~パン~
韓国海苔を使ったバケット



アミューズ&前菜 魚料理&肉料理
左 : アミューズ&前菜
右 : 魚料理&肉料理


韓国風アレンジが施された創作フレンチといった感じで様々な工夫が丁寧に盛り込まれており

十分満足しましたが、本音を言わせて頂くと食べ慣れている本来の韓国料理の方が好みです。

トッポッキのトック(餅)入りスープ、マッコリのムースは良い組み合わせだと思いました。


五味  甘、酸、辛、苦、鹹(かん 塩辛い)
五色  白、黄、赤、青、黒
五法  生、煮る、焼く、揚げる、蒸す
九節板(クジョルパン)  八角形で中央が円状の器に9種類の料理を載せる韓国の伝統料理
五味子茶(オミジャ茶)  モクレン科チョウセンゴミシの赤い果実のお茶
ノビアニ  朝鮮王朝の宮廷料理で、貴族 (両班) の家や料亭で食べられたもの


ランチ会場はクレストンホテルで一番大きい披露宴などに使用される部屋で、本来はそのまま

韓国伝統芸鑑賞も行う予定だったようですが、盛況により定員を増やしたため舞台を設置する

スペースが確保出来ず、別の会場に移動して 13:00~ 後半が始まりました。


金順子 韓国伝統舞 太平舞 金順子 伝統楽器 伽倻琴演奏 
左 : 金順子 韓国伝統舞 太平舞
右 : 金順子 伝統楽器 伽倻琴演奏


韓国伝統舞踊 「太平舞(テピョング)」 「サルプリ舞」
伝統楽器伽倻琴(カヤグム)演奏 「散調曲」 「民謡メドレー」 「アリラン」
お楽しみ抽選会



太平舞  李朝時代の王妃が国の平和と大安を祈願して踊るもので多彩な足運びが特徴
サルプリ舞  京畿道南方に伝わる巫女の厄除け・生と死を結び 「恨」 を解き放す踊り
伽倻琴  三国時代に伽倻国で作られた琴の一種で絃が12本ある
散調曲  韓国の貴族 (両班) が風流を楽しむために演奏した曲


太平舞とサルプリ舞は去る2月18日のイベントでも演目に入っていましたが、今回のように

低めの舞台で間近に鑑賞すると一段と美しさが引き立ち惹き込まれます。

その後は目にも鮮やかな青い衣装に変わって伽倻琴の演奏が始まり 散調曲と民謡メドレー、

そして アリラン を演奏に合わせて会場の参加者全員で歌いました。

琴爪を使用せず右の爪と指で絃を弾き、左手で振動を与える音色はとても優しく癒されます。


お楽しみ抽選会が終わりこれでお開きかと思った時、Happy Birthday to You のメロディーが…

当日はたまたま金順子先生の誕生日にあたっていたのでホテル側から粋な計らいがあり

お祝いムードが醸し出され、花束の贈呈と全員で セイル チュカハムニダ!


会場には多摩地域在住で今回初めて韓国の伝統芸術に触れられた方も多かった様子、

「第1回 韓流ランチ ~韓国の文化を織る会」 と銘打ってあるので、第2回、第3回と

今後も定期的に続けて頂ければと希望しています。関係者の皆様、ありがとうございました。
NEXT≫
プロフィール
カテゴリ
ブログ内検索フォーム
CalendArchive
CASIO-Calendar
QRコード
QR
template
・template サブカルシート HiRo
・background-image kaze-sora.com
・header-image JJGallery
リンク